ざっくり簡単解説!天保義民事件とは?
1840年(今から185年前)
天保義民事件(てんぽうぎみんじけん)は、天保11年(1840年)に発生した庄内藩領民による大規模な反対運動です。幕府が庄内藩主・酒井忠器に越後長岡藩への転封を命じた際、藩の領民たちはこれに激しく反発しました。領民は「百姓と雖も二君に仕えず」を合言葉に団結し、幕府への直訴や他藩への嘆願書を提出し、転封命令の撤回を求めました。この運動は領民たちの強い忠誠心と団結を象徴するものです。最終的に幕府は転封命令を撤回し、庄内藩の領民の要望が認められる結果となりました。こうした領民の声が幕府の政策に影響を与えることは極めて稀であり、天保義民事件は江戸時代の義民活動としても注目されています。この事件はその後の領主と領民の関係においても重要な意味を持つ出来事とされています。
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