ざっくり簡単解説!大垣藩とは?
大垣藩(おおがきはん)は、江戸時代に美濃国(現在の岐阜県大垣市)に存在した藩で、藩庁は大垣城に置かれていました。藩の設立は1600年にさかのぼり、関ヶ原の戦いの後、初代藩主として入封したのは石川康通でした。大垣藩はその後、寛永12年(1635年)に戸田氏鉄が10万石で藩主に就任し、以降は戸田家が藩主を務めました。
戸田氏は、新田開発や治水工事を推進し、藩の財政を安定させる一方、文化的な発展にも貢献しました。藩はしばしば藩主交代があったものの、戸田家の支配下で安定を見せましたが、徐々に財政悪化が進行しました。特に、幕末期には藩が幕府方としての立場を取り、戸田氏共が朝敵として一時入洛禁止の処分を受けるなど、複雑な状況に置かれました。
しかし、家臣の小原鉄心が藩論を恭順にまとめ上げたことで、無事に朝敵から除外され、戊辰戦争では新政府軍に与することになりました。明治維新後、藩は廃藩置県によって消滅し、大垣県を経て岐阜県に編入されました。大垣藩は、その治政のスタイルや文化的影響から、地域の歴史に深く刻まれています。
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