ざっくり簡単解説!壬生藩とは?
壬生藩(みぶはん)は、江戸時代に下野国(現在の栃木県壬生町)に位置し、壬生城を藩庁としていた藩です。1602年に外様大名の日根野氏によって立藩され、その後、譜代大名である阿部氏や三浦氏が藩主を務めましたが、最も長く治めたのは1712年に封じられた鳥居氏です。鳥居家は8代にわたり藩主を務め、明治維新まで壬生藩を統治しました。
壬生藩は徳川将軍家との関係が深く、日光東照宮参拝時の将軍の宿泊地として重要視されました。幕末の戊辰戦争では新政府側に味方し、宇都宮城の戦いに参加するなど積極的に活動しました。また、藩校「学習館」では「論語」を教育の柱とし、藩内で儒学の学びが根付き、現代でも壬生町の教育にその伝統が引き継がれています。
藩の財政は厳しく、農地荒廃による年貢減少や尊皇攘夷派と保守派の対立が藩政を困難にしましたが、壬生藩は地域と藩士の結束を通じて多くの試練を乗り越えてきました。
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