ざっくり簡単解説!増上寺とは?

増上寺(ぞうじょうじ)は、東京都港区芝公園に位置する浄土宗の大本山で、1393年に酉誉聖聰上人によって創建されました。創建当初は武蔵国豊島郷貝塚(現在の千代田区平河町から麹町付近)にありましたが、1598年に現在の芝の地に移転しました。

1590年、徳川家康が関東に入封した際、増上寺を徳川家の菩提寺と定めました。これにより、増上寺は江戸幕府の庇護を受け、寺領一万余石、境内二十五万坪を有する大寺院へと発展しました。江戸時代を通じて、増上寺は浄土宗の東国の要として、学問や文化の中心地となりました。

しかし、明治維新後の廃仏毀釈や、1945年の東京大空襲により、多くの堂宇が焼失しました。戦後、仮本堂の設置や新大殿の建立など、復興が進められました。現在、増上寺は歴史的建造物と新たな堂宇が調和し、東京の歴史と文化を伝える重要な寺院として、多くの人々に親しまれています。

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