ざっくり簡単解説!園部藩とは?
園部藩(そのべはん)は、江戸時代に存在した藩で、丹波国(現在の京都府南丹市)に位置していました。元和5年(1619年)に、但馬国出石藩主の小出吉親によって設立され、当初の石高は約2万9800石でした。藩の中心は園部城で、吉親は城の築城や城下町の整備に努めました。
園部藩は、藩主が代々小出氏であり、約250年にわたって一度も国替えがありませんでした。藩内では、藩校「振徳堂」が設立され、地域の教育や文化の発展にも力を入れました。藩はまた、治水事業にも取り組み、地元の農業や産業の振興を図りました。
幕末期には、一揆や不満が高まり、藩内での反乱もありましたが、明治4年(1871年)の廃藩置県により園部藩は消滅し、その後は南丹県を経て京都府に編入されました。現在、園部城の跡地は歴史的な観光名所として知られており、藩の歴史を伝える重要な文化財となっています。
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