ざっくり簡単解説!吉江藩とは?
吉江藩は、江戸時代に越前国(現在の福井県鯖江市吉江町)に存在した藩で、1645年に設立されました。初代藩主は松平昌明(後の松平昌親)で、石高は当初2万5000石でした。藩庁は吉江陣屋に設置され、藩の統治が行われました。
吉江藩は、福井藩から分知された松平家の支藩として設立され、昌明の時代には領地の整備や町並みの発展が進められました。昌明は1655年に初めて吉江に入部し、藩政に関わる家臣団も移動してきました。藩主の統治は福井本藩に強く依存しており、完全な独立経営には至りませんでした。
延宝2年(1674年)に福井藩主であった兄・光通が死去すると、昌明は福井藩主に就任し、吉江藩は福井藩に吸収される形で廃藩となりました。吉江藩はその短い歴史にもかかわらず、地域の経済や文化に一定の影響を与え、藩主の昌明にちなんで「吉江神社」が地元に残っています。
現在、吉江藩の跡地には吉江陣屋の遺構や記念碑があり、地域の歴史を物語る貴重な資源として親しまれています。
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