ざっくり簡単解説!吉永藩とは?

吉永藩(よしながはん)は、江戸時代に存在した藩で、島根県大田市の吉永地域を中心に約1万石を領有していました。藩は1643年に設立され、初代藩主は加藤明友です。加藤家は、元々は陸奥会津藩の大名でしたが、家族の事情から40万石から1万石に減封され、吉永に陣屋を構えました。

藩は設立当初から殖産興業に尽力し、漆器製造や農業の振興を図りましたが、経済的には厳しい状況にありました。年貢の増加などで藩財政は圧迫され、加藤氏はその後1682年に水口藩に転封され、吉永藩は廃藩となりました。廃藩後、吉永地域は公儀御料となり、石見銀山の領地に組み込まれました。

吉永藩の歴史は、石見地域の経済や文化に影響を与え、今もその名残が地域の歴史に残っています。

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