ざっくり簡単解説!南林崎藩とは?

南林崎藩(みなみはやさきはん)は、江戸時代伊勢国に存在した藩で、もともとは伊勢西条藩の一部として設立されました。藩庁は南林崎村(現在の鈴鹿市林崎・南林崎町付近)に置かれました。初代藩主は有馬氏倫(ありまうじのり)で、1726年に1万石で藩主に就任しました。

南林崎藩は、藩主が定府であるため実際に領地に赴くことはなく、政治は江戸で行われていました。陣屋の設置時期については様々な説がありますが、一般的には1737年か1745年に南林崎に移転したとされています。

第2代藩主の有馬氏久(ありまうじひさ)以降、藩は次第に衰退し、天明元年(1781年)に藩主が上総国の五井に移転することになり、この際に藩名も五井藩に変更されました。廃藩置県により南林崎藩は消滅し、その領地は三重県に編入されました。

南林崎藩は、伊勢国における地域的な影響力を持っていましたが、最終的には他の藩と合併して歴史の中に消えていきました。

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