ざっくり簡単解説!北条氏とは?

北条氏(ほうじょうし)は、鎌倉幕府を支配した武家一族で、鎌倉時代から戦国時代にかけて活躍しました。初代執権北条時政を祖とし、鎌倉幕府の創設者である源頼朝を支えました。頼朝の死後、北条氏は幕府の実権を握り、執権職を世襲していきます。

北条氏は、特に北条義時の時代に力を強め、1219年には源氏将軍家が断絶したため、実質的に鎌倉幕府の統治者となりました。承久の乱(1221年)では、後鳥羽上皇の討幕運動を鎮圧し、京都に六波羅探題を設置して朝廷を監視し、幕府の勢力を全国に広げました。

鎌倉時代を通じて、北条氏は執権職を通じて武士階級を統率し、国内の秩序を維持しました。特に、北条時頼北条貞時の時代には、幕府の権力基盤が強固になり、内政・外交ともに安定した時期を迎えます。

しかし、14世紀に入ると、南北朝時代の動乱や幕府内での対立が激化し、1333年の鎌倉幕府滅亡とともに、北条氏も歴史の表舞台から姿を消しました。ただし、戦国時代には、伊豆を拠点とする後北条氏が登場し、再び北条の名が広がりました。

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