ざっくり簡単解説!北条師時とは?
北条師時(ほうじょう もろとき)は、鎌倉幕府の第10代執権であり、北条氏の一族として幕府の実権を握った人物です。師時は、第9代執権北条貞時の子であり、父の後を継いで1311年に執権に就任しました。彼の治世は、鎌倉幕府の衰退が進んでいた時期であり、内部での権力争いや外部からの圧力が強まっていました。
師時の時代には、内政面では特に大きな改革が行われることはなく、父・貞時の時代に引き続き、幕府内の対立や財政難が続いていました。また、元寇後の影響や永仁の徳政令によって、武士たちの不満が高まり、幕府の権威は次第に低下していました。
1316年、師時は執権の座を退き、北条宗宣にその地位を譲りました。師時の治世は短く、目立った功績は少なかったものの、執権として幕府の安定を図ろうとしましたが、その努力は十分ではありませんでした。彼の退任後も、鎌倉幕府は次第に衰退し、内部の権力闘争が激化していきました。
北条師時の治世は、鎌倉幕府の末期の不安定な時期を象徴するものであり、彼の執権職は次の時代の混乱へと続いていきました。
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