ざっくり簡単解説!伏見天皇とは?

伏見天皇(ふしみてんのう)は、日本の第92代天皇であり、1287年に父である後宇多天皇から譲位を受けて即位しました。在位期間は1287年から1298年までの約11年間で、彼の治世は両統迭立が進行する中で行われました。

伏見天皇は、父である後宇多上皇の院政の影響を受けながら天皇としての役割を果たし、鎌倉幕府との関係は比較的安定していました。しかし、皇位継承問題が複雑化し、持明院統と大覚寺統の対立が激化していきました。この対立が後に南北朝時代の分裂へと繋がります。

1298年、伏見天皇は息子の後伏見天皇に譲位し、彼自身は院政を行う立場に立ちました。伏見天皇の退位後も、両統迭立の制度が続き、皇位継承の問題が解決されることはありませんでした。伏見天皇は持明院統の祖として位置づけられ、後の南北朝時代における重要な人物となりました。

鎌倉時代の関連記事