ざっくり簡単解説!以仁王とは?

以仁王(もちひとおう)は、平安時代末期の天皇の皇子で、後白河天皇の第三皇子です。1180年、平氏の専横に反発して挙兵を呼びかけたことで知られています。彼の挙兵の呼びかけである以仁王の令旨は、源平合戦の引き金となり、鎌倉幕府の成立へと繋がる重要な出来事でした。

平氏が政権を掌握し、朝廷内外で絶大な影響力を持つ中、以仁王は平氏の支配に反発していました。1180年、以仁王は平氏打倒を目指し、源氏や地方の武士たちに挙兵を促す令旨を発布しました。この呼びかけを受け、源頼朝や源義仲、源義経といった源氏の武将たちが次々と挙兵し、平氏との戦いが本格化しました。

しかし、以仁王自身の挙兵は失敗に終わり、平氏の追討を受けて敗走し、同年5月に討たれてしまいました。彼は直接的な成功を収めることはできませんでしたが、その呼びかけが引き起こした戦争は、日本の歴史を大きく変えることとなり、武士の時代を切り開く契機となりました。

以仁王は、平氏の専横に対する抵抗の象徴として、日本史において重要な役割を果たしました。

平安時代の関連記事

鎌倉時代の関連記事