ざっくり簡単解説!下野富田藩とは?

下野富田藩(しもつけとみたはん)は、江戸時代初期の1613年に下野国都賀郡富田(現在の栃木県栃木市大平町)に設立された藩で、1万石を領した北条氏重が藩主を務めました。氏重は徳川家康の異母妹の子で、豊臣政権下で再興した後北条氏の一族にあたります。氏重は大坂の陣で徳川方として戦い、その功績で富田藩に入封しました。また、江戸幕府の城普請や日光東照宮の建設などにも尽力し、幕府内で重要な役割を果たしました。

しかし、1619年に遠江国の久野藩へ転封されたことで富田藩は廃藩となりました。その後、富田の地は日光例幣使街道沿いの宿場町として発展し、富田宿として栄えました。現在もその歴史的背景が地域の遺産として伝えられています。

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