ざっくり簡単解説!上田藩とは?
上田藩(うえだはん)は、江戸時代に信濃国小県郡(現在の長野県上田市)を中心に存在した藩です。藩の起源は、戦国時代に真田昌幸が築城した上田城にさかのぼります。上田城は1583年に着工され、昌幸は武田氏の家臣として善政を敷き、地域の中心的な城下町へと成長させました。
上田藩は、元和2年(1616年)に真田信之が藩主として立藩し、その後、藩主は真田家から仙石家、松平家(藤井松平家)へと変遷しました。藩は、最初は約9万5000石の石高を持ち、主に農業を基盤とした経済を営んでいました。特に、上田藩は文武両道の教育機関である藩校明倫堂を設立し、武芸や学問の普及にも力を入れました。
幕末には、上田藩は新政府軍に与し、戊辰戦争に参加しました。その後、明治維新による廃藩置県で藩は消滅し、上田県となり、さらに長野県に編入されました。上田藩の歴史は地域の文化や伝統に色濃く影響を与えており、今でも上田城跡などの観光地として多くの人々に親しまれています。
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