ざっくり簡単解説!三田藩とは?

三田藩(さんだはん)は、摂津国有馬郡の三田に位置する藩で、1601年に有馬則頼によって設立されました。最初の石高は2万石で、藩庁は三田城に置かれました。だが、1602年には福知山藩に併合され、一時廃藩となります。1626年、松平重直が再入封し、藩が復活。次いで、1632年からは九鬼久隆が藩主として統治を開始しました​。

九鬼氏は、約240年間にわたり三田藩を支配し、江戸時代を通じて藩の発展に尽力しました。特に、9代藩主の九鬼隆国は、文政元年(1818年)に藩校「国光館」を設立し、教育の重要性を強調しました。また、洋学にも関心を示し、幕末に向けた藩の近代化を推進する基盤を作りました​。

しかし、藩は財政難に苦しみ、農民一揆が発生するなどの混乱が続きました。明治維新を迎えると、三田藩は1869年に版籍奉還を行い、1871年の廃藩置県により三田県となりました。藩主家は明治2年に華族に列し、明治17年には子爵となっています​。

現在、三田の陣屋跡は市の文化財として保存されており、藩の歴史を伝える重要な遺産となっています。

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